■「非常にいいオプションが増えた」

 スタッド・ランスがプレシーズンで、伊東純也も「まだチームは20~30%の状態」という中ではあったが、清水はヤクブとタンキの競り合いの強さを有効活用すべく、長いボールを多用。推進力あるサッカーを展開した。前半27分の先制点はヤクブの力強いポストプレーからルーカス・ブラガが遠目の位置から蹴り込む形から生まれ、早速、新助っ人効果が表れた。

 前半終了間際のルーカス・ブラガの2点目も右SB北爪健吾のクイックリスタートに鋭く反応。一瞬のスキを突く見事なゴールだった。

 こうして前半から2点をリードし、優位に試合を運んだ清水は終盤に登場した乾貴士のスルーパスを成岡輝瑠が押し込み、3-0で勝利。同じ静岡のライバル・ジュビロ磐田が1-1で引き分けた相手に圧勝するという大きな成果を挙げたのだ。

「タンキを含め、外国籍の選手4枚でどういう化学反応が起きるのかという中で、アジスも素晴らしかったし、ブラガも2得点。ゲームキャプテンのカルリーニョスも3人を引っ張ってくれて、非常にいいオプションが増えたと思う。宇野も素晴らしい守備力を見せてくれたし、走行距離もかなりの数値だったし、評価に値する出来だった」と秋葉監督も満足そうにコメント。新戦力がいきなりプラス効果をもたらしたのは、再開後に向けての好材料と言っていい。

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