非常に効果的だった右ウイングを生かす「プレー」
自陣で相手ボールをカットした後、ペナルティーエリアまで走り込んできてゴールを奪った山本理仁のアグレッシブな姿勢が、GK小久保玲央ブライアンのセーブとともに、この試合のハイライトだった。
初戦のパラグアイ戦でもこのマリ戦でも、山本は際だった動きを見せていた。4-3-3システムの右インサイド。守備時になると「アンカー」の藤田譲瑠チマと並ぶポジションを取りながら、そこから右のスペースに出ていく動きは驚異的だった。右ウイングとCF細谷の間のスペースだけでなく、ときには右タッチラインまで動いてフリーになり、ボールを受けてインサイドにはいった右ウイングを生かすというプレーも非常に効果的だった。
その山本が守備でまず相手のパスをカットし、そこから始まったカウンターを締めくくったのは、この2試合を象徴するプレーだった。
そして試合は、小久保の「隠れたPKセーブ」で締めくくられた。