「驚異的」山本理仁の動きと「自信満々」小久保玲央ブライアンの隠れPK阻止、全員の献身【準々決勝進出「パリ五輪サッカー第2戦マリ戦」運命の後半と最大の勝因】(2)の画像
U23アジアカップ決勝に続いて、小久保玲央ブライアンがチームを救った。撮影/渡辺航滋(Sony α‐1)

非常に効果的だった右ウイングを生かす「プレー」

 自陣で相手ボールをカットした後、ペナルティーエリアまで走り込んできてゴールを奪った山本理仁のアグレッシブな姿勢が、GK小久保玲央ブライアンのセーブとともに、この試合のハイライトだった。
 初戦のパラグアイ戦でもこのマリ戦でも、山本は際だった動きを見せていた。4-3-3システムの右インサイド。守備時になると「アンカー」の藤田譲瑠チマと並ぶポジションを取りながら、そこから右のスペースに出ていく動きは驚異的だった。右ウイングとCF細谷の間のスペースだけでなく、ときには右タッチラインまで動いてフリーになり、ボールを受けてインサイドにはいった右ウイングを生かすというプレーも非常に効果的だった。
 その山本が守備でまず相手のパスをカットし、そこから始まったカウンターを締めくくったのは、この2試合を象徴するプレーだった。
 そして試合は、小久保の「隠れたPKセーブ」で締めくくられた。

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