■ボランチの組み合わせ
今回のブライトン戦は柴崎・三竿コンビでスタート。後半から三竿・樋口、最終的には樋口・ミロサヴリエヴィッチという組み合わせになった。こうした中、ファーストセットの2人を見ると、柴崎は攻撃面で変化をつけたり、機転の利いた配球は随所に見せていたが、守りの方は少し強度が足りない印象も拭えなかった。
「岳君が何を狙ってるのかっていうのを見ながらやってたんですけど、2人の距離感は回数をこなしていかないと合わないと思う。久々にやって、久々だったという感じです」と三竿も不完全燃焼感を吐露していた。彼らの連携面を向上させ、攻守両面で安定感をもたらすように仕向けることは早急の課題。8月7日の再開初戦・サガン鳥栖戦は知念が出場停止となるだけに、すり合わせ作業を迅速に進めていかなければならないだろう。
2列目は今季前半戦のベースだった師岡、名古新太郎、仲間隼斗が今後も軸を担いそうだが、フィニッシュや得点力の部分では改善の余地がある。それは師岡も認めていた点だ。
「今季前半戦はJリーグの試合に慣れただけ。ここからもっと点を取っていかなきゃいけないし、質を上げないといけないですね。
僕は大学選抜とかも入ったことがないから、海外のチームとやるのが初めてだったけど、1人1人の質は本当に全然違った。ブライトンの選手はボール扱いが日本人と全然違うというか足にくっついてる感じだった。自分もドリブルする身として学ばなきゃいけない」と彼は神妙な面持ちで語っていたのだ。