再びのPKセーブでマリ撃破、準々決勝へ「ジャンクフードは食べません」小久保玲央ブライアンの中高時代「練習前おにぎり」他1日5回の食事と「飽きなかった」レイソルの練習【独占インタビュー6】の画像
パラグアイ戦は5-0の快勝。3点目を決めた山本理仁を抱擁する小久保玲央ブライアン。撮影/渡辺航滋(Sony α-1)

 3月の親善試合で1-3で敗れた相手、マリを1-0で撃破。U23アジアカップ決勝ウズベキスタン戦の再現を思わせる、後半アディショナルタイムにマリへ与えられたPKを、キッカーのチェイクナ・ドゥンビアの蹴る方向へ、いち早く飛ぶことで動揺を誘い、ゴールを阻止。日本の準々決勝進出へ、多大な貢献をしたパリ五輪サッカー日本代表のゴールキーパー、小久保玲央ブライアン。
 先日、所属するポルトガル1部ベンフィカからベルギー一部シント=トロイデンへの移籍を発表した大岩ジャパンの守護神へのインタビュー第6回は、プロ選手としての練習やトレーニング、食事管理、睡眠など、体作りに関することを中心に話を聞いた。マリ戦では、後半アディショナルタイム以外にも好セーブを連発して日本のピンチを防いだ、S・G・G・K(スーパー・グレート・ゴール・キーパー=『キャプテン翼』©高橋陽一)の「神プレー」の原点とは?

「レイソルの練習は本当に楽しかった」

――現在、プリメイラ・リーガのポルティモネンセSCに所属する中村航輔選手も柏レイソルの出身です。小久保選手も含め、レイソルは海外で活躍するキーパーを次々と輩出していますが、何か要因はあるんでしょうか?

小久保 現在、レイソルトップチームのキーパーコーチである井上敬太さんに、自分は中学生から高校生までの6年間を見てもらったんですが、井上さんの練習は、海外のキーパー練習を取り入れているんです。

 だから、自分がベンフィカに行ったときも、練習のギャップを感じなかったし、やることも変わりませんでした。それだけ、レイソルのキーパーの練習は、世界基準だったんだなと思いましたね。
 それに、いろいろな練習をさせてくれるので、とにかく飽きなかったんですよね。今思い返しても、レイソルの練習は本当に楽しかったです。
 あと、自分のプレーのクセや、良くない部分をしっかり指摘してくれましたね。ずっとビデオカメラで撮ってくれて、映像を見ながら、あそこのボールの蹴り方はよくないとか、横に飛ぶときは手の位置をこうしたほうがいいとか、細かく細かく説明してくれたので、常に課題が見つかったし、それを解決していくことで、自分のプレーの質がどんどん上がっていくなという実感がありました。

――海外のキーパーの練習を取り入れていたと話されていましたが、具体的にどのような練習をしていたんでしょうか?

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