「自然とそういう体つきになった」

斉藤 正直、横浜FCにいたときもトレーニングはやっていましたし、内容は、そんなに変わったという実感はありません。ただ、周りから肉体の変化を指摘されることは増えたので、変わったのかなと思います。
 オランダリーグだと強度(=インテンシティ プレーの強さや激しさ)が違うので、自然とそういう体つきになったというのは、あるのかもしれません。 

――今シーズン、痛めたハムストリングの手術などもあって、4か月ほど戦線離脱するアクシデントもありましたが、シーズン通して22試合で3ゴール5アシストの数字を残し、オランダメディアが選ぶ年間ベストイレブンにも選ばれました。シーズンを振り返ってみて、いかがでしょうか?

斉藤 ケガで4か月もチームを離れたというのはもったいないですし、悔しいシーズンでしたが、復帰してチームに帰ってきたときに、立場を崩さずに、しっかりと試合に出続けられたというのは、ポジティブにとらえていいかなと思います。
 でも、3ゴール5アシストというのは、結果が圧倒的に足りていないと思うので、今後は「もっと点が取れるし、アシストもできる」ということを、目に見える結果で残したいですね。

――パリ五輪での活躍で、新たなチームへ移籍する、という可能性もあると思うのですが、どうお考えですか?

斉藤 スパルタにいるときもロンメルにいるときも、常にステップアップしたいという気持ちがありましたし、しなきゃいけないと、ずっと思っています。パリ五輪もあるので、常に自分のコンディションをいい状態にしておかなければならないと考えています。

――なるほど。では、続いて斉藤選手の最大の武器、持ち味であるドリブルでの仕掛けの「最近の変化」について教えてください。

斉藤光毅(さいとう・こうき) プロフィール 2001年8月10日生まれ、神奈川県出身。170センチ、61キロ。犬蔵SCから横浜FCジュニアユースを経て、横浜FCユースへ。下部組織から横浜FCで育ち、18年9月にプロ契約。J2デビューを果たすと、通算31試合で6得点。20年にチームが13年ぶりにJ1昇格を果たすと、J1通算32試合で3得点。19年には、U-20ワールドカップに出場。20年シーズン終了後に、ベルギー2部のロンメルSKへ完全移籍(29試合5得点)。22年6月に、オランダ1部のスパルタ・ロッテルダムにレンタル移籍(32試合7得点)。昨シーズンは、ハムストリングの手術で4か月、戦線を離脱するも、公式戦22試合で3得点5アシストをマーク。オランダメディアが選ぶ年間ベストイレブンに選出された。最大の武器は、ドリブルによる仕掛け。

 

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