■若きサッカーの王様が誕生した
決勝点は86分、ミケル・オヤルサバルだった。
ケガに苦しんだ彼が大きく報われたときでもあった。
2-1、スペインが史上最多4度目の優勝を果たした。
歓喜のウィリアムスのもとへ、ベンチからヤマルがすごいスピードで飛び込んできた。
そして、ヤマルはEURO2024を象徴するヤング・プレイヤーとして表彰された。
ヤマルは決勝前日に誕生日を迎え、17歳と1日でピッチに立った。
大会は違うが、それはかつて、1958年のワールドカップ決勝のスウェーデン戦で、ブラジルのペレが作った最年少記録より248日、短いものだった。
ヤマルの柔軟で、なんでもできてしまうプレーはすごく魅力的だ。
ヤマルは大会最多となる4アシストを記録したが、決勝トーナメントではすべてのゴールに絡み、この日も巧みに先制ゴールを演出した。
スペインに若きサッカーの王様が誕生した。