オランダのファンはビールケースに入ったハイネケンを足元に置いて歌い続けていた。
ドルトムント中央駅からスタジアムに向かうトラム(路面電車)の中だ。
オレンジという目立つ色のせいもあるのだろうが、隣国ということもあって圧倒的にオランダの客のほうが多かった。
オランダは7分、シャビ・シモンズが低い体勢から先制ゴールを決めた。
イングランドはハリー・ケインがシュートに行ったとき、オランダのデンゼル・ダンフリースと激しくぶつかって足首を押さえた。
が、この接触によって、VARの後、イングランドはペナルティを得た。
フィルヒル・ファン・ダイクはレフェリーに激しく抗議したが、この裁定はオランダサイドでは、かなりの議論の対象になった。
18分、ケインはペナルティを決めて1ー1とした。
イングランドは0ー1のビハインド後、これまでの試合とは異なったサッカーを見せていた。ボール・ポゼッションは前半も後半も60%だった。
だが、後半に入ると試合は膠着した。