セミファイナル。
大一番はミュンヘンで行われた。
キリアン・エムバペはマスクを外して、視界不良という問題を解消した。
先制したのは、フランス。ランダル・コロ・ムラニがヘディングシュートを決めると、ベルギー戦のときと同じように祈りを捧げた。
だが、フランスの安堵の時間は短かった。
スペインは21分、16歳のラミネ・ヤマルが歓喜に値する、とびっきりのシュートをぶち込んだ。
世界に改めて、その存在を十分にアピールできた一発だった。
この日、ヤマルとエムバペは、何度かマッチアップした。
エムバペから行ったこともあった。
スペインはたたみかけた。
25分、10番のダニ・オルモが決めた。
2ー1とリードしたスペインが優位に試合を進めた。
フランスは後半、攻めた。