パリ五輪の開催まで、1か月を切った。国内でもオリンピックに対する期待、関心が高まっており、男子サッカーにおいても7月3日、代表メンバー18人とバックアップメンバー4人が発表された。今回は久々にオーバーエイジ枠が使われないなど変化があったが、サッカージャーナリスト後藤健生は、これらを好意的にとらえている。日本サッカーの「成長」を示すからだ。
■パリ五輪に「出場できない」大谷翔平
オリンピックのテレビ放映権料はIOCにとって最大の収入源なのだが、高額の放映権を得るためには、トッププロの有名選手の参加は欠かせなかった。
たとえば、バスケットボールではアメリカのプロリーグであるNBAの選抜チームがアメリカ代表として参加し、その他の国々もNBAのスターが顔をそろえる。当然、放映権料は上がり、IOCにとっての貴重な収入源となる。
バスケットボールはオリンピックが開かれる夏場がシーズンオフなのでこうしたことが可能なのだが、野球の夏はシーズン中なので大リーグ機構(MLB)は選手たちをオリンピックに参加させようとしない。パリ・オリンピックで野球が行われても、大谷翔平は参加できないのだ。