現地時間の7月17日、U―23サッカー日本代表はパリオリンピック前のラストマッチとなる親善試合を行った。その試合後、観客が大岩ジャパンを讃えた。
驚きの光景だった。それは、試合後にサッカー日本代表の選手らがフランス・トゥーロンにあるスタッド・マイヨールの場内を一周し終わったあとのことである。ベンチ前から時計回りでピッチを周り、それぞれの席に対して挨拶。そして入場口方向に戻ってきたとき、メインスタンドに座っていた観客が立ち上がり、拍手を送った。
この試合に駆け付けていたサポーターの数は1万1千人以上いるが、そのほとんどがフランス代表を応援する現地の観客だった。日本代表サポーターはゴール裏に陣取れず、バックスタンドと南側のゴール裏の間の最上部に固まっていた。つまり、メインスタンドで選手を称えたのは現地のサポーターで、欧州の強豪国を支える人々にその戦いぶりが称賛されたのだった。