■エントリー11回目、予選出場10回目で…
そして1998年フランス大会。出場チームが24から32に増やされ、アジアには3.5枠が与えられる。エントリーは36に急増し、「最終予選」は5チームずつ2グループ。両グループの1位は出場権を獲得し、2位同士の対戦で勝ったチームが「第3代表」の地位を獲得。敗れたチームはオセアニアとのプレーオフに回る。そして日本は苦しみながらもグループを2位で終え、延長の末イランとの「ジョホールバル決戦」を制して初のワールドカップ出場を決めた。エントリー11回目、予選出場10回目での出場権獲得だった。
続く2002年大会は開催国枠での出場だったが、日本は、2006年、2010年、2014年、2018年、2022年と5大会連続して「最終予選」を勝ち抜き、ワールドカップ7大会連続出場を果たした。2022年カタール大会ではアジア枠は「開催国+4.5」となり、結果的にはこれまでで最多の6チームが出場したが、2006年から2018年までの4大会はすべて「4.5」のまま固定され、「最終予選」は4~6チームの2グループ、各組2位までが自動出場、3位同士の対戦で勝ったほうが大陸間プレーオフに回るという形だった。そのすべての大会で、日本はプレーオフに回ることなく出場権を獲得してきた。