6月30日、J1リーグ第21節が行われ、サガン鳥栖のブラジル人FWマルセロ・ヒアンの技ありの“叩きつけループ弾”が注目された。
駅前不動産スタジアムでの一戦。開始直後から互いにチャンスを掴んだ中、0-0のまま迎えた前半37分だった。
最後尾からの攻撃。鳥栖のGK朴一圭が相手陣内にロングボールを蹴り込むと、右サイドから中央に入り込んだMF富樫敬真が競り勝つ。このルーズボールに背番号99のマルセロ・ヒアンが反応。い、相手DFに体をぶつけながら頭で触って左前にボールを運ぶと、ボックス内でバウンドして浮いたボールを左足ボレーで合わせた。
このシュートが実に“技あり”だった。体勢的にもバウンド的にも難しい状況だったが、マルセロ・ヒアンは左足をボールの上からかぶせ形で振り抜き、わざとボールを地面に強く叩きつけた。するとボールは、ワンバウンドして相手GKの頭上を越えてゴールネットを揺らす絶妙のループシュートとなった。
横浜FCから鳥栖に今季新加入したマルセロ・ヒアンは、これで今季出場20試合目にして2ケタ10得点に到達した。横浜FC時代は1年半の在籍でリーグ戦32試合出場5得点だったが、新天地では速さ、強さ、決定力を見せ付けてエースに君臨している。