■頭角を現した関根と、高井の攻守での貢献
大岩ジャパンがパリ五輪で用いるシステムは4-3-3。新たなシステムを導入するよりもこれまでの戦い方をさらに磨くと説いており、その方針に揺らぎはなさそう。
OAの複数の召集が有力視されていた最終ラインは、右から関根大輝、西尾隆矢、高井幸大、大畑歩夢か。U23アジアカップで一気に頭角を現したのが関根で、攻守にはつらつとしたプレーを見せた。守れば堅さを見せ、攻めればタイミングのいいオーバーラップを披露。惜しみない運動量で、たちまち欠かせない選手となった。この世代では半田陸が長らく一歩リードしていたが、現時点では関根が起用されるか。
CBは高井幸大が軸となるはず。このチームの唯一の10代選手ながら、U23アジアカップで主軸に。高さを生かした守りだけでなく、ビルドアップでも大きな貢献を見せた。西尾隆矢が退場・複数試合の出場停止となった中で、大岩剛監督が大きな信頼を寄せていたことは明白だ。
その高井は、パリ五輪選出直後の取材対応で「個人的には金メダルを取りたい」と強い気持ちを言葉にしていただけに、中2日という連戦においてフル稼働が期待される。
大畑歩夢はこのチームで唯一の左SBの専任選手。半田が左右のサイドバックの控えとなる中で、大畑が先発争いに名乗りを上げそう。