7月3日、パリ五輪に挑むU―23サッカー日本代表のメンバーが発表された。16年ぶりとなるOA(オーバーエイジ)の選出なしというスカッドにおいて、どのようなスターティングメンバーが基準となるのか探る。
「OAの現場からの希望はありました」
山本昌邦ナショナルチームダイレクターが会見でこう語ったように、苦渋の決断だった。大岩剛監督は最終ラインの選手を中心にA代表の主力選手の召集を要望していたが、さまざまな要素が絡み合って断念。23歳以下の選手で18人とバックアップメンバー4人が構成されることとなった。
さらに、この世代でA代表に選出されていた久保建英、鈴木彩艶、鈴木唯人も召集できなかったことで“理想”とはやや離れることとなったが、そんな中で大岩剛監督はどのような決断をするのか。
GKは小久保玲央ブライアンと野澤大志ブランドンのうち、小久保が軸になるはず。U23アジアカップでも小久保は存在感を発揮。仮に鈴木彩艶が呼ばれていたとしても、小久保との間でハイレベルな激しい競争があったはず。パリ五輪で小久保がさらに飛躍を見せるだろう。