7月3日、パリ五輪に挑むU―23サッカー日本代表・男子のメンバーが都内の会見場で発表された。大岩剛監督は驚きのメンバーを発表している。
18人という狭き門に選ばれた中に、OA(オーバーエイジ)の名前はなかった。カタールワールドカップで1か国が選出できるメンバー上限が26人という数字と比較しても厳しい五輪メンバー。レギュレーションでは上限が3人とされているOAの選手も召集可能であることから、その枠の厳しさはさらに増すことになるが、今回は23歳以下の選手で挑むこととなった。
大岩監督は当初、OAの召集に積極的だった。谷口彰悟、町田浩樹、板倉滉など最終ラインの選手を中心に複数の名前が上がっていたと見られ、選手や所属クラブとの交渉が進んでいたが、その後の調整が難航。ボランチ・遠藤航との交渉も開始され、さらに、堂安律など攻撃的な選手との交渉も行われるなど模索が続いた。
この日の会見で、山本昌邦ナショナルチームダイレクターが「OAの現場からの希望はありました」と大岩監督からの召集希望があったことを明かしたものの、最終的に呼ぶことはできなかった。
また、久保建英、鈴木唯人というA代表にも召集されているU23世代の選手の召集も断念。加えて、召集が確実とされていた鈴木彩艶も移籍の可能性が高まったと見られている中で、メンバーから外れることとなった。