■号泣する人続出
そして迎えた30日のセレモニー。試合後のピッチに、ショルツは立った。マイクを前に、「みなさん、こんばんは」とまずは挨拶。そして、大きな拍手を受けると、「3年間、135試合、21ゴール、勝った時、負けた時、どうやって、この複雑な気持ちをうまく表現することができない。ずっと、いると思った。しかし……。3年前、笑顔で来ました。今日もここから、笑顔で行きたい」と日本語で気持ちを言葉にする。
さらに、「ありがとうでは足りない。この時はいつまでも忘れない」と話したうえで、最後、「We are REDS.」と言葉に力を込めたのだった。
この映像を、Jリーグも公開。「これは泣ける」「他サポだけど涙出た」「うわ…涙出るわこれ」と号泣する人を続出させるとともに、以下のような声が寄せられている。
「これほど日本をリスペクトしてくれた外国籍選手、未だかつていただろうか」
「気持ちが伝わる挨拶でした」
「台本も見ずに全編日本語で話してくれるなんてすごい こんな外国籍選手唯一無二だ」
「カンペもなしでやり切るなんて普通思わないじゃん。最後まで予想の斜め上をいく「神」だった…。」
「浦和ファンではありませんが、心に刺さる最高の言葉だと思います」
「ショレの日本語まじやばいな。リスペクトしか感じない」
「通訳やメモなしで日本語で最後の挨拶をする「助っ人外国人」が今までにいただろうか」
この日、ショルツ、そして、同じく浦和を去る決断をした酒井宏樹を笑顔で送り出すために、チームメイトが奮闘。磐田に3-0で完封勝利をしてみせた。
2人とは異なる道を歩むことになったが、浦和レッズでの絆を胸に、サポーターもチームもそれぞれが新たなチャレンジに挑戦していく。