■エムバぺは得点を「素顔」で喜んだ
レフェリーを挟んでポーランド側にはロベルト・レヴァンドフスキがいる。
二人は握手を交わした。
そんな入場時からチーム写真撮影時までエムバペは「素顔」だった。
ポーランド・ファンの赤いスモークでピッチはクリアではなかったが、エムバペはマスクをつけて試合開始の笛を聞いた。
私はずっとエムバペを見ていた。
レヴァンドフスキとのマッチアップもあった。
後半、エムバペのペナルティキックでフランスが先制した。
エムバペはマスクを外すと、大きくジャンプした。
レヴァンドフスキとの接触では鼻を押さえるシーンもあったが、エムバペはプレーを続けた。
今度はポーランドにペナルティキックが与えられた。
GKマイク・メニャンが早く動いたために、蹴り直しとなったペナルティをレバンドフスキが決めた。
1-1。
ポーランドのEUROは終わっているが、ファンは歓喜した。
「もちろん1位を狙っていた。前半、多くのチャンスも作った。マン・オブ・ザマッチはポーランドのGKだった。(エムバペが)マスクになれるのには少し時間がかかる。汗もかくしね」(ディディエ・デシャン監督)
引き分けという結果が、ノックアウト・ステージの組み合わせを変えた。
フランスは7月1日にデュッセルドルフで隣国のベルギーと対戦する。