■JFL勢には「J3リーグ昇格」を目指す戦いが…
水曜日に天皇杯でJリーグ勢に挑戦したJFL(日本フットボールリーグ)勢にとっても、週末にはJFL第12節の試合が待ち構えていた。
JFLは、今シーズンも実力が接近した大混戦となっている。
JFLはJリーグの下のリーグで、2位までに入ればJ3リーグに昇格できる。だが、Jリーグ入りを目指すチームにとっては、成績面以外にも条件が付けられているので、昇格への道はそれほど簡単なものではない。
昇格を実現するには「J3ライセンスを取得した上で、2位以内」というのが条件だ。そして、JFLにはJリーグ昇格を目指していない強豪クラブもいくつか加盟しているのだ。
たとえば、昨シーズンのJFLでは、昇格を目指していないHonda FCが首位。ライセンスを取得できていないブリオベッカ浦安が2位に入ったので、J3リーグとJFLとの入れ替えは実施されなかった(J3リーグ最下位のギラヴァンツ北九州と19位のテゲバジャーロ宮崎は命拾いした)。
こうした厳しいリーグを戦っているだけに、JFL勢も天皇杯でのJリーグ勢との戦いに全力を傾注するわけにはいかないのである。
だとしたら、伝統ある天皇杯全日本選手権大会という大会は、どのような位置づけと考えたらよいのだろうか?