■佐々木旭「攻撃の起点になる形は意識していました」
逆を突かれながら必死に体勢を立て直し、反応した日本代表GK大迫敬介も止めるのが精いっぱい。こぼれ球に真っ先に反応したマルシーニョが押し込んだ。
「左サイドにマルシーニョがいるので、自分が攻撃の起点になる形は意識していましたし、前半は特に起点になれたと思っている。マルシーニョと自分が仕掛ける速い攻撃で、相手に脅威を与えるのはチームとして認識していますけど…」
佐々木が松本をチェックしてから、マルシーニョが3試合連続の先制ゴールを決めるまで30秒あまり。その間に延べ11人もの選手が絡んだ怒涛の攻撃のスイッチを入れた山田は、放ったシュートが0本のまま62分に交代した自分を責めた。
「そこ(起点)から自分自身が、ゴール前でエネルギーを使うところまでは行けなかった。前の試合から中2日というのもあるけど、それでも自分が起点になるだけじゃなくて、ゴール前のところでもっと違いを見せなければいけなかった」
湘南ベルマーレとの前節でも、前線の右サイドのスペースへ素早く侵入して味方からの縦パスを受け、さらにゴールライン際で相手選手2人に挟まれながらもデュエルを制しした山田がマルシーニョのゴールをアシストしていた。