6月11日、2026年北中米ワールドカップのアジア2次予選最終節が行われ、日本代表は5―0でシリア代表に完勝した。そのゴールラッシュの口火を切ったのが、FW上田綺世だった。
今年2月に開業したエディオンピースウイング広島での初の代表戦。ここまで5戦全勝で、すでに最終予選進出を決めている森保ジャパンは、6日のミャンマー戦に続いて3―4―2―1システムを採用し、先発9人を入れ替えてキックオフを迎えた。
立ち上がりこそ、やや連携にぎこちなさが感じられた日本だったが、それもすぐに解消し、迎えた前半13分だった。中盤でのボールの奪い合いを制した日本が、南野拓実からの左サイドの中村敬斗にパスが渡る。すると、ボールを受けた中村が縦へのドリブル突破に成功し、左足で中央へクロスを送った。
そのボールに背番号9の上田が反応した。シリアDF陣は、ボックス内でしっかりとラインを作ってい たが、そのわずかな隙間に入り込んだ上田は、両足ジャンプから宙を舞い、高い打点からの強烈なヘディングシュート。ボールは左上のクロスバーに当たりながら、ゴールに吸い込まれた。