【代表で昨年は7点、今年はすでに5点…上田綺世の可能性とFW争い(1)】「(小川)航基君も高さがあるし、僕らの武器になったらいい」……3バックで体現したクロスからの得点の画像
シリア戦でプレーするサッカー日本代表の上田綺世 撮影:中地拓也

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)開幕まで丸2年という記念すべき11日に行われた2次予選最終戦のシリア戦。エディオンピースウイングスタジアム広島初の代表戦ということで、試合中にはサンフレッチェ広島応援歌の森保ジャパンバージョンが流れるなど、会場全体が一体感に包まれる中、日本は5-0でシリアを一蹴。9月から始まる次のステージに弾みをつけた。

 6日のミャンマー戦(ヤンゴン)に続く攻撃的3バックを採用した彼らは序盤から相手を制圧。開始早々の12分に先制点を奪う。チームを勢いづける一撃をお見舞いしたのが、エースFW上田綺世(フェイエノールト)だ。

 中盤で遠藤航リバプール)がボールを奪ったのが始まりだった。南野拓実モナコ)に展開。そこから左ウイングバック(WB)の中村敬斗(スタッド・ランス)につながり、思い切りの仕掛けをスタートさせた瞬間、最前線に陣取る背番号9はクロスが来ると信じてDFと駆け引きを開始。15番のDFアモールの背後を取り、打点の高いヘディングシュートを決めたのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3