【”静岡県勢決戦”勝利でJ2首位ターン。北川航也の一撃に象徴された清水の強み(2)】「追われているところで勝っていけば」北川航也が語る手応え……ベテランの姿がもたらすものも語るの画像
清水エスパルスの北川航也 撮影:中地拓也

 ここまで連敗のない清水だが、前節は上位躍進中のレノファ山口にアウェーで2−0と完敗していた。重苦しい空気になりやすい中で、北川航也は「特にキャプテンだからどうこうというのは全く考えてなくて。自分は得点取ろうが、取れなかろうが、試合に勝とうが負けようが、次の試合に向けては必ず同じモチベーションで、良い顔をしてクラブハウスに来るというのを心がけている」と主張する。

「そこは何か感じ取ってくれる選手がいるかどうか分からないですけど、感じ取ってくれたらと思うし、ベテランの選手、最年長の選手が盛り上げてくれるのもそうだし、あの人たちが一番練習するので。そういったところでチームがブレていないというところはあるのかな」

 北川が言う最年長選手というのは今月36歳になった乾のことで、それに続くのが35歳のGK権田修一、34歳の吉田豊といった選手たちだ。若手も多く、年齢層の幅が広い清水にあって、27歳の北川はちょうど中堅どころになるが、日本代表での経験や欧州挑戦を経て、心身ともにチームの中心的な存在となった北川が心掛けるのはどんな時も、全力で向かう姿勢を変えないということだ。

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