11日の相手・シリアは2026年北中米W杯アジア最終予選進出の可能性を残している。
「相手も勝たないといけない中で来るので、難しい試合になると思う。しっかり気合を入れてやっていきたい」と左ウイングバック(WB)での先発が有力視される前田大然(セルティック)も警戒心を口にする。6日のミャンマー戦(ヤンゴン)のような楽勝ムードにはならない可能性が大だろう。
だからこそ、攻撃的3バックを試す価値が上がるということ。最終予選になれば、シリア以上に強い相手がズラリと並ぶ。日本がアジアカップ(カタール)で苦杯を喫したイラク、イランを筆頭に、優勝したカタールや準優勝のヨルダンら中東勢が半数以上を占める状況だ。そこで、このシステムが本当に使えるかどうかを試すことは非常に重要なテーマ。森保一監督もより緊張感を持って、ゲームに挑むはずだ。
次の攻撃陣は、前回出番のなかった上田綺世(フェイエノールト)が1トップに入り、南野拓実(モナコ)と旗手怜央(セルティック)を形成。右WBに相馬勇紀(カーザ・ピア)、左WBに前田が陣取り、ボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)の組み合わせが有力だ。
この構成だと、ミャンマー戦のように攻撃時は遠藤がアンカーの位置に残り、田中は機を見て前に出て、旗手と流動的に動きながら相手をかく乱。南野も彼らと連携しながらフィニッシュを狙っていくことになる。旗手と南野はこれまで組んだ回数が少ないだけに、どこまでスムーズな絡みを見せられるか。そこは1つの注目点と言える。