【”森保ジャパン”の3バックはなぜいきなり機能したのか。左の中村敬斗を生かすメカニズム(2)】”裏のストライカー”となった堂安律……鎌田のシュート時点で見られたチームの狙いの画像
サッカー日本代表の中村敬斗 撮影:中地拓也

 得意のカットインから先制弾を叩き込んだ中村敬斗は間違いなくミャンマー戦の主役だったが、5バックのミャンマーに対して、3ー4ー2ー1の左ウイングバックに位置する中村が、高い位置で前向きに仕掛けたり、フィニッシュに絡めるように、流れの中で4ー2ー3ー1のようになる可変性の高いオーガナイズで、もう一人のキーマンが堂安律だった。

先制点のシーンでは守備で、右サイドのボール奪取に貢献したところから守田英正旗手怜央鎌田大地、左の中村と繋ぐ間に、逆サイドからゴール前に走って、1トップの小川航基とともにミャンマーのディフェンスを分散させた。

 結果的にボールには触らなかったが、中村が折り返しのクロスを入れてくれば勢いよく飛び込んで合わせていた可能性は高い。このシーンでは左シャドーの鎌田が中盤まで引いていたこともあり、堂安がオフで走り込むのは”森保ジャパン”の約束事と言っていい。

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