■全5点中3点に絡む

 この8分後にも相手のミスを突いて小川が追加点。これで代表3試合目で5ゴールという得点力をアピールした。もちろんゴールした相手は香港とミャンマーではあるものの、代表50ゴールの偉大な先人・岡崎慎司シントトロイデン)も格下相手に得点を量産して、着々とのし上がっていった。それを考えれば、意味のある大仕事と言っていい。

「ホントに使ってもらえれば、得点を取る自信っていうのはあるんで、ずっと使ってもらいたい。『使えばこいつは点取るな』っていうのを示すことで信頼を勝ち取れると思う。必要不可欠な選手になっていけたらと思います」と本人も目を輝かせた。 

 後半ロスタイムの中村の5点目も彼自身がつぶれて取らせたもの。全5点中3点に絡んだ小川は「ゴールへの期待感」を抱かせた。それを今後も継続していくことが、本物のストライカーに成り上がる絶対条件なのだ。

(取材・文/元川悦子)

(後編へ続く)

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