■分かりにくい「イエローカード」の基準
正当なショルダーチャージという判定だったのだろうが、鈴木のプレーは相手の体を目がけて強く当たるチャージングのように見えた。そこで、怒ったアンデルソン・ロペスはさらに次のプレーで鹿島の選手に対してラフ・タックルをお見舞いしたのだ。
結果として、アンデルソン・ロペスは警告を受け、さらに異議を唱えたエドゥアルドにもイエローカードが提示されることになった。そして、きっかけを作った鈴木はおとがめなしだった。
1つひとつの判定には誤審はなかったのかもしれない。だが、イエローカードが出される基準が分かりにくかったため、見ていて非常にストレスがたまるレフェリングとなってしまった。
そんなイライラが積み重なったからこそ、ハリー・キューウェル監督は“些細な”判定に対して異議を唱え続けたのだろうし、勝利したランコ・ポポヴィッチ監督まで「ジャッジに影響されなかった」ことに、わざわざ言及したのだろう。