■「代表での序列も上がったと思う」
こうした中、4日にヤンゴンで23歳の誕生日を迎えた久保建英(レアル・ソシエダ)の起用法が気になるところ。これまでの代表ではトップ下が主戦場となっていたが、今回の練習では4バック時には右サイドアタッカー、3バック時には2シャドウの一角に入っており、今回はそこで試される可能性が大だろう。
特に右サイドアタッカーに関しては所属先でも実績を残しているポジション。5月29日のレアル・ソシエダの凱旋試合を森保監督もチェックしたはずだが、久保に得点を取らせる形ができあがっている印象だった。
「僕は(クラブで)試合に出てやれることはやったので、代表での序列も上がったと思う。代表の序列を代表で変えるのはすごく難しいことなので」とヤンゴン初日練習後に本人もしみじみ語っていたが、今の代表は所属クラブでの活躍度がモノを言う。久保をソシエダのように輝かせることができれば、ここまで4得点という代表ゴール数も大きく変化するだろうし、もっともっと彼が決定的な仕事を見せられるようになると言っていい。
奇しくもミャンマーのトゥウンナスタジアムは2019年9月に久保がW杯予選デビューを飾った土地。当時は短時間しか出られず、得点チャンスも皆無に近かったが、あの時に10番をつけて躍動し、値千金の先制弾を突き刺した中島翔哉(浦和)を超えるようなインパクトを今回残してくれれば、名実ともに代表の絶対的エースに近づけるはずだ。