■ランキングでは「出場できない」日本のクラブ
とにかく、競争の激しいJリーグのクラブは、ACLで戦っているクラブがその時点でリーグ最強ではないということが多い。なにしろ、今回の大会にはJ2リーグのヴァンフォーレ甲府まで出場していたのだ(そして、甲府の善戦はJリーグというリーグの競争力の高さを実証した)。
ACL優勝クラブには、2025年にアメリカで開催されるFIFAクラブ・ワールドカップ出場権が与えられることになっている。今大会が終わった時点で、アジアに与えられた4枠が決定した。2021年大会優勝のアル・ヒラル、22年大会の浦和レッズ。そして、今年の大会で優勝したアル・アイン。そして、クラブランキング上位の蔚山現代(韓国)だ。
クラブランキングというのは、ACLでの勝点などを合計したポイントによって決定し、そのためには、毎年のようにこの大会に出場してポイントを積み重ねていく必要があるが、日本のように毎年、出場チームが変わる日本のクラブがクラブランキングによってワールドカップに出場することは不可能だろう(かつて川崎フロンターレが圧倒的に強かった時期に、川崎がACLに本気で取り組んでいたら違っていただろうが、どういうわけか川崎はACLでは上位に進出したことはない)。