■後半開始直後「危険な時間帯」の致命的なミス

 後半も開始直後は危険な時間帯だ。ハーフタイムでフレッシュさを取り戻した北朝鮮が、再びパワーで押し込んでくることが予想されるからだ。警戒しなくてはいけなかった。

 ところが、この大事な立ち上がりに致命的な守備のミスが出てしまったのだ。

 なんでもない縦パスがトップのチェ・イルソンに入ったところで2人のセンターバック(太田美月と牧口優花)が見合ってしまい、さらにGKの坂田の飛び出しが遅れてしまう。そして、こぼれ球が転がったのが北朝鮮の左サイドで得点ランキングトップにいたチョン・イルチョンの前。チョン・イルチョンはこのボールを難なく日本の無人のゴールに蹴り込んだ。後半開始から50秒での失点だった。

 ただ、反撃する時間はたっぷりあるので、前半と同様に時間の経過とともに日本が反撃に移るかと思われた。

 しかし、後半は最後まで北朝鮮がゲームをコントロールしたまま、0対1で終了することになる。

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