日本代表として119試合に出場。ワールドカップにも3大会連続で出場し、釜本邦茂の75得点、三浦知良の55得点に続く、歴代3位の50得点をマークしたシント=トロイデン(STVV)所属の岡崎慎司(38)。座右の銘に「一生ダイビングヘッド」を掲げる魂のストライカーが、現地時間5月17日に開催されたベルギーリーグ第39節(プレーオフ2の9節)で、三竿健斗と明本考浩が先発したルーベンと対戦。現役ラストゲームに臨んだ。
センターフォワードとして先発出場した岡崎は15分、味方の縦パスに相手ディフェンダーの背後に絶妙なタイミングで抜け出すと、トラップに少し時間をかけながらも見事なターンで相手ディフェンダーをかわし、ラストパス。得点チャンスを演出した。
その後、代名詞ともいえる献身的な全力プレーで前線からプレスをかけ続けた岡崎は55分、両チームの選手が作った花道を通って、現役生活に別れを告げた。
これまで、Jリーグの清水エスパルス、ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトやマインツ、イングランド・プレミアリーグのレスター、スペイン・リーガエスパニョーラのウエスカとカルタヘナでプレーした岡崎。中でも、レスターでは、不動のレギュラーとして奇跡のプレミアリーグ制覇に貢献するなど、さまざまな偉業を成し遂げた。
そんな38歳の最後の雄姿を見ようと、ベルギー・リンブルフ州シント=トロイデンにある「大王わさびスタイエンスタジアム」で行われた試合には、日本からも多くのファンや取材陣が訪れ、岡崎の最後の言葉を聞こうと、試合が終わった後まで待ち受けた。
試合後、クラブ公式のインタビュー取材に答えた岡崎は、
「トルステン・フィンクが監督でよかったなと思える場面がありました」
と、確執が噂されたトルステン・フィンク監督について言及。