まさに“ブラボー”なゴールにスタジアムが沸いた。
5月19日に行われたJ1リーグ第15節で、FC東京はホームで横浜F・マリノスと対戦し、1-1の引き分け決着。この試合で貴重な同点ゴールを決めたのが、37歳の日本代表DF長友佑都だった。
リーグ戦3試合ぶりの先発出場となった長友は右サイドバックに入った。しかし、前半25分にナム・テヒに決められて先制点を献上し、前半を0-1で折り返す展開となった。前節の名古屋グランパス戦では1-3で敗れており、嫌な空気が漂った。
このピンチにベテラン・長友が気を吐く。後半10分、左サイドでボールを受けた俵積田晃太がクロスの跳ね返りをボックス内で拾った松木玖生が、丁寧な横パスを送る。そこに背番号5がいた。
サイドバックの位置から中央に絞りながらゴール前まで攻め上がっていた長友は、コンパクトに右足を振り抜き、自身のすね当てを吹っ飛ばしながら、狙い澄ましたシュートをゴール右上に突き刺した。
長友はこれが今季2得点目。本拠地・味の素スタジアムでは2010年5月15日の清水エスパルス戦以来14年ぶりのゴールとなった。