J1川崎フロンターレが第15節のガンバ大阪戦に臨み、1-3で敗れた。悔しい結果となったものの、先制点の場面でのベテランMFの才能あふれるプレーに、多くの人が舌を巻いた。
2017年以降、J1で4度の優勝を数え、一昨年には2位でシーズンを終えた。Jリーグ屈指の強豪に成長した川崎にとって、今季はかなり苦しいシーズンになっている。
前節はサガン鳥栖のホームに乗り込み、2-5という大敗を喫した。順位は13位へと下がっていた。
結果的には、今節も悔しい結果となった。G大阪に、逆転勝利をプレゼントする格好になったのだ。
だが、すべてを否定的にとらえる必要はない。先制点は、非常に素晴らしいものだった。
前半25分、G大阪のゴール前に次々と川崎の選手たちが入ってくる。ゴールと勝利への強い思いを感じさせるかのようだった。
アンカーの橘田健人が飛び込んで、クロスを送ろうとする。ゴール前は混戦となるが、さらにサイドバックの佐々木旭も走り込んできて、川崎の畳みかけが圧力を増す。
その佐々木の走り込みに、G大阪の2選手が引きつけられた。きっかけは、ボールを持った家長の素振りだ。左足を上げて、佐々木にヒールパスを出す素振りを見せたのだ。
これで、チェックメイトだった。姿勢良く全体を見渡す家長が選んだのは、ゴール前への浮き球パス。意図を感じ取っていた瀬川祐輔が走り込み、ヘディングでゴールを陥れた。