■「興味深い」新監督率いる2チームとの対戦
リーグ2連覇を決めた浦和だが、第21節には最後まで優勝を争っていたINAC神戸との対戦があり、さらに最終節ではかつての日本の女子サッカーの中心的存在だった日テレ・東京ベレーザとの対戦となる。
両チームとも、今シーズンは新監督(I神戸のジョルディ・フェロン監督。ベレーザの松田岳夫監督)を迎え、昨シーズンまでとは異なったスタイルのサッカーに挑んでいるところだ。
I神戸は昨年のカウンター型サッカーから、スペイン人監督らしいポゼッション重視型に切り替えを図っているし、ベレーザはかつての徹底したテクニックとパスを優先するスタイルから、最近はプレースピードやプレー強度を重視し、ハイプレスやクロスを多用するスタイルに変化してきている。
それだけに、I神戸もベレーザもチームの完成度は高くなく、ようやく新監督が思い描く新スタイルの全容を選手が理解しようとしているところなのだ。
浦和の優勝は決まってしまったが、I神戸やベレーザとの対戦は、来シーズンへの展望という意味も含めて興味深い試合となることだろう。