「この連戦は今年の(J1)の順位を占う形になるんじゃないかなと、そのくらいの僕は重きを置いてる連戦なんで、今日引き分けてしまいましたけど、負けてないっていうのをポジティブに考えなきゃいけない」
守備の要・植田直通も語気を強めていたが、鹿島アントラーズは目下、重要な連戦の最中にいる。今回3-3で引き分けた5月12日の東京ヴェルディ戦の後は、15日のサンフレッチェ広島戦、19日のヴィッセル神戸戦が控えているのだ。
ご存じの通り、広島は鉄壁の守備を誇るチーム。5月6日の名古屋グランパス戦で今季初黒星を喫したが、10日の横浜F・マリノス戦がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の関係で延期になり、1週間以上の入念な挑戦を経て、ホームで鹿島を迎え撃つ格好だ。
「相手はフレッシュな状態で来る」と植田も話した通り、東京V戦で勝ち点2を逃し、さらに試合間隔が中2日で移動を伴う鹿島とは環境が大きく異なる。チームの底力が試されるのは、まさに今なのだ。
広島の堅守をどうこじ開けるか…。そこが勝敗のカギになるのは間違いない。となれば、やはりチーム最大の得点源である鈴木優磨には確実に仕事をしてもらわなければいけない。東京V戦ではPK1点のみだったが、できれば5月3日の湘南ベルマーレ戦以来の流れの中からのゴールがほしいところ。背番号40に託されるものは非常に大きいのだ。