■「弱いチームです。まだまだひどいんで」

 ゴール裏から大ブーイングが浴びせられる中、フル出場した鈴木優磨は誰よりも責任を痛感していたのだろう。

「3-0でリードしてたら、やっぱり守り切れないと。弱いチームです。まだまだひどいんで」
 彼はこう言葉を絞り出すしかなかった。

 やはり”神様”の御前で常勝軍団復活への希望を見られなかった悔しさは誰よりも強いものがあったはず。3点リードで勝ち切れない勝負弱さをどう克服していくのか。背番号40は大きな壁にぶつかった格好だ。

(取材・文/元川悦子)

(後編へ続く)

(2)へ続く
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