サッカー元日本代表FW杉本健勇のJ3舞台での“無双ぶり”を象徴する今季6ゴール目が反響を呼んでいる。
5月3日にJ3リーグ第11節が行われ、開幕から無敗のまま首位を走る大宮アルディージャが敵地でガイナーレ鳥取に3-0の快勝を収めた。そのダメ押しの3点目を決めたのが、今季からチームに加わったFW杉本だった。
各年代別の日本代表に選出された杉本は、セレッソ大阪時代の2017年にリーグ戦22得点をマークするとともにルヴァン杯でMVPを受賞し、A代表デビューも果たした。だが、2019年に浦和レッズに移籍して以降は低調なシーズンが続き、ジュビロ磐田、横浜F・マリノスを経て、今季から大宮の一員として自身初のJ3リーグを戦っている。
すると、開幕から前線で圧倒的な存在感を見せ、第5節のテゲバジャーロ宮崎戦での2得点から“ケチャドバ”状態となり、5試合で5得点の荒稼ぎ。前節は欠場したが、この日は2トップの一角としてスタメン出場すると、2−0で迎えた後半24分にゴールを決める。
一度ボックス内でのハイボールの競り合いでピッチに倒れた杉本だったが、そこから起き上がって体勢を立て直すと、右サイドからの下口稚葉のクロスボールに反応。そしてゴール前の密集地帯から高い跳躍力で頭ひとつ飛び抜け、高い打点から背筋を使った完璧かつ豪快なヘディングシュートをゴールに突き刺したのだ。