■国際舞台デビューで足首を保護「履いてますよ!」
インドはいわゆる「世界4大文明」のひとつ「インダス文明」の発祥地として、古代から世界に知られる国だった。しかし、18世紀から英国に支配され、19世紀なかばから約1世紀にわたって英国の植民地となっていた。そうした歴史からサッカーの導入は早く、カルカッタ(コルカタ)を中心にサッカー熱が高まり、レベルも高かった。
インドサッカー協会の設立は1937年である。10年後の1947年に独立国となった後、さっそく1948年にFIFA加盟を果たし、この年のロンドン・オリンピックで国際舞台にデビューを飾った。このときに選手たちの「裸足」が大きな話題になったのだ。
ただ、正確には「裸足」ではない。選手たちは包帯あるいはサポーターで足首を保護していた。指先は出ていたものの、何も「履いていない」状況ではなかったのだ。安心してください!