後藤健生の「蹴球放浪記」第208回【サッカーと酒の切っても切れない関係】の巻(1)W杯優勝フランス代表選手が大活躍「マルセイユ戦」後のボルドーでの画像
京都の石清水八幡宮に並ぶ菰樽。右下には近くの山崎蒸留所のウイスキー樽も! 提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生のフィールドワークは、サッカーだけにとどまらない。世界各地の食も、大事な取材の一部だ。そして、食の重要な部分を占めるのが、のどを潤す酒である。サッカーと酒の知られざる関係とは――。

■サッカー大国は「どこも酒飲み天国である」

 アルゼンチン、フランスポルトガル、スペイン、イタリア、クロアチア……。FIFAランキング(男子)の上位国ですが、ベルギーとか、ブラジルとかが抜けていますよね。これは、つまりFIFAランキング上位国にして、同時に有名なワインの産地である国を並べたもの。つまり、ランキング上位10か国のうち、6か国はワインで有名な国であるということです。ちなみに、やはりワインで有名なドイツは、FIFAランキングを16位まで下げてしまっています。

 3位のベルギーや4位のイングランド、7位のオランダには美味しいビールがありますし、5位のブラジルにはサトウキビから造られた「カシャッサ」とか「ピンガ」と呼ばれる蒸留酒がありますね。

 要するに「サッカー大国はどこも酒飲み天国である」ということを言いたかったわけです。「だから、ワールドカップをアルコールが飲めない国で開催するのは、サッカーの伝統を逸脱しているのではないか」という話もありますが、それは措いておいて、今回は“酒どころ”に行ったときの思い出を語りたいと思います。

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