U―23サッカー日本代表は韓国代表に対して最少失点で敗れることとなった。決定機は何度かあった。開始3分での平河悠のドリブル突破からのクロスの場面然り、終盤に選手を交代したうえで訪れたいくつかの場面も然りだ。
しかし、そこで露呈したのが決定力不足だった。この試合で攻撃のタクトを振るった荒木遼太郎が「前節のように決定力不足が出た試合。良い崩しはできているので、ゴール前の決定力だけだと思います」と振り返れば、後半途中から出場した松木玖生も「後半に押し込んだ時間があったものの、そこで決めきることができずにこういう結果になってしまった」と話す。
ここまで3試合を戦って日本代表が決めたゴール数は「3」。中国、そしてUAEを相手に多くのチャンスを作ったことを考えれば、物足りない数字である。特にセンターフォワードに入った選手は今大会3試合でまだゴールを決めることができていない。もっといえば、この大会を前に組まれたマリ代表戦(3月22日/京都府亀岡市)とウクライナ代表戦(3月25日/福岡県北九州市)の2試合でもゴールできていない状態にあるのだ。
韓国戦に右サイドで出場した藤尾翔太は試合前に、「クロスのタイミングなど、練習の中でコミュニケーションを取っている」と得点に向けて積み重ねていることを明かしていただけに、決勝トーナメントでは期待がかかる。