■意図的かどうか

 ゴールを決めた荒木がオフサイドポジションにいなかっただけに、この場面には、「最近ルールが変わったとのことですが…う〜ん…」「え、荒木くんのゴールじゃない?その前にオフサイド?」「ん?荒木じゃないの?え?オフサイド?何処が????(笑)」「荒木か?大畑か?オウンゴールか?オフサイドか?」「荒木じゃなくて大畑?そもそもオフサイド…?」などの多くの疑問の声が上がっていた。

 この場面でオフサイドとなったのは、山本の放ったシュートのはね返りを大畑が回収した瞬間だ。UAE代表のDFメイエド・アリ・アルテイネイジが山本のシュートを右足ではね返しており、その際、大畑はオフサイドポジションにいた。

 現在、オフサイドの判定に関わる「意図的なプレー」と「ディフレクション」について、判断基準が明確化。相手選手が意図してプレーしたのか、あるいは、ディフレクションだったかによってオフサイドかオンサイドかが分かれることとなっている。

 この場面では、相手選手のクリアは反応的なもので意図しなかったと主審がオンフィールドレビューで判断したことで、大畑がオフサイドポジションにいたということになった。

 あまり多くない事例だけに観ている人にとっても瞬時には判断しにくい場面ではあった。選手としてもゴールと思って歓喜しながら認められなかっただけにメンタル面でも難しさはあったはずだが、直後に追加点を決めて見事に複数得点で勝利している。

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