■川崎の浮沈を握る「マルシーニョ」の存在

――躍進の町田以外に、サプライズだと感じたチームはありますか。

後藤「悪い意味になるけど、北海道コンサドーレ札幌がいくらなんでもこんな状態なるとは思わなかった。ようやく初勝利を挙げたけど」

大住「第6節の名古屋グランパス戦も悪くはなかったんだよね。と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は言っていた。1勝して少し楽になって、調子が上がってくるかな」

後藤「そうだね、次の試合が見ものだね」

大住「川崎フロンターレも第7節まで終えて、勝点7で15位という状態」

後藤「開幕当初は、攻撃はそこそこ良いけど、ちょっとあの守備じゃなあ、と思っていたら、攻撃も全然回らない試合が多いよね」

大住「0-1で負けた町田戦では、マルシーニョが出場停止だったんだよね。やはりマルシーニョの突破が川崎のすごく大きな武器だ、というのが、そのまま結果に出ちゃった。ということは、マルシーニョがケガでもしたら、一気に落ちていく可能性もあるということだよね」

後藤「ようやくジェジエウが帰ってきたと思ったら…」

大住「またケガしちゃったよ。前半の途中で自ら交代を要求して、ベンチに下がっちゃった」

後藤「それは大変だね。もう谷口彰悟に戻ってきてもらうしかないかな。今年は山根視来に登里享平とサイドバックが抜けて、どうなるのかなと思っていたら、CBもガタガタになっちゃった。その影響がだんだんと前のほうにも広がっていった格好だね」

――サイドバックには、本来アタッカーの瀬川祐輔が起用されたりしていますね。

後藤「そうそう。瀬川だとか橘田健人と、いろいろな選手がやっているよね」

大住「町田戦では橘田が体調不良だとかでベンチにも入らず、ゼ・ヒカルドという新戦力がアンカーに入ったけど、橘田とは全然、質が違った」

後藤「谷口に加えて、中村憲剛を戻すしかないね(笑)」

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