■ジャカランダが咲き誇る「南アフリカの首都」

 ジャカランダの紫色の花が咲き誇っているのを初めて見たのは、1981年にワールドユース選手権(現、U-20ワールドカップ)を観戦するためにオーストラリアを訪れたときでした。大会は10月に開催されましたが、南半球のオーストラリアでは、10月はちょうど春を迎えた時期でした。

 ジャカランダはもともとは中南米原産の木ですが、雨が少なくてもよく育つので各国に移植され、とくに南半球のオーストラリアや南アフリカにも数多く植えられています(南アフリカの首都プレトリアは「ジャカランダ・シティ」と言われているそうです。

 ラテン系の家の白い壁一面にジャカランダが紫の花を咲かせている光景は、とても美しいものです(スペイン語では「ジャ」(JA)の発音が「ハ」に変わりますから、「ハカランダ」になります)。

 北半球のあちこちでは、桜だけでなく、さまざまな花が咲いて人々に春の訪れを告げていることでしょう。

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