鹿島アントラーズのボランチがホットゾーンになってきている。代表ウィーク明けに行われたホームでのジュビロ磐田戦で、ランコ・ポポヴィッチ監督は負傷明けの佐野海舟に代わり、二列目が本職の土居聖真をボランチに起用。FWを従来の本職とする知念慶とのコンビで後半33分までプレーし、1−0の勝利に貢献したのだ。さらに終盤には右サイドバックの濃野公人がボランチに移って、粘り強く試合をクローズするというサプライズもあった。
土居はボランチ起用にも特に驚きなく、実戦でトライできたようだ。「しっかり幹の部分というか、そこがあったからこそ、慣れてないポジションではありますけど、そつなくこなせたのかなというのはあります」と手応えを感じつつ、1−0で勝利した試合の中でも「個人的にはもっとゴール前に絡みたかったんですけど、チームとして特に後半、速い攻めが多くなりすぎて、単調な攻撃がちょっと後半になるにつれて多くなった」と振り返り、すでに選手たちと課題を共有したという。
もちろん土居としては二列目でのプレーも意識にあり、ボランチを経験したことで二列目に生かせることは「サポートの位置だったり、仕方だったり、守備のときに自分が助けてあげるだったり……たくさんありますね」と意欲を隠さない。
しかし、同時にボランチでまたチャンスをもらったとしても「どんな状況でも、個人的にはやることは変わらないので。いい準備するだけです」と自分に矢印を向ける。