土居聖真が説く「組み立ての改善」

 そこで指揮官もここまで土居聖真を下げたり、樋口雄太を起用したりと、さまざまなボランチコンビを編成してきたが、守備はよくても攻めが物足りないという現実はある。

 FC東京戦で新戦力のミロサヴリェビッチがデビュー。彼がもう少しフィットして来れば攻撃リズムも変わるだろうし、キャプテンで10番の柴崎岳の復帰も待たれるところ。ただ、柴崎は4月初旬の時点で全体練習に合流しておらず、ピッチに戻ってくるのはしばらく先になりそうだ。となれば、ある程度、現有戦力で乗り切るしかない。

「僕らの悪い時は外回しさせられちゃう。福岡戦もそうだったんですけど、受け手の欲しいタイミングから2個3個遅れてボールを出されても、相手に寄せられるし、相手を簡単に守れちゃう。そういう流れを変えないといけない」と土居も強調していた。組み立てのところからの改善が今の彼らには必要なのだ。

(取材・文/元川悦子)

(2)へ続く
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