■「勝点8は意外とはポジティブ」
渡邊を前に持っていったタイミングで、酒井のクロスから彼が同点弾をゲット。さらに前田直輝のドリブルシュートを相手がハンド。PKをチアゴ・サンタナがキッチリ決め切り、2-1で逆転。ようやく今季2勝目を挙げた。
酒井は、「やっぱり勝つのは簡単じゃないなと。まだ余裕で勝てるシチュエーションなんてないですし、足りない部分もあります。
ただ、現時点での勝点8は意外とはポジティブ。苦しみながらも一応、8ポイント取れてるっていうのは悪くないかなと思います。苦しんで苦しんだ分だけ、みんなでの達成感や喜びを共有できることがチーム力に繋がる。欲を言えば、10ポイントくらい欲しかったですけど、正直、こんなもんかなっていう感じですね。ここからのリアクションが大事なので」と前向きに言う。
渡邊と大畑の位置関係を見ても分かる通り、ヘグモ新体制の浦和は模索の段階。新戦力が結果を出せるようになってきたことをプラスに捉え、4月の連戦で勝ち点を重ねること。それがタイトルへの大きな一歩と言える。
(取材・文/元川悦子)