4月にパリ五輪アジア最終予選（AFC・U-23アジアカップ＝カタール）を控える大岩剛監督率いるU-23日本代表。1－3で逆転負けを食らった22日のU-23マリ戦を見る限りだと、8大会連続五輪切符獲得がかなり厳しいのではないかという観測が強まっていた。
強い危機感の中、迎えた25日のU-25ウクライナ戦（北九州）。本番前ラストのテストマッチでゴールへの強い姿勢を前面に押し出したのが、2022年3月のドバイカップ以来の大岩ジャパン招集となった荒木遼太郎（FC東京）だった。
クラブの同僚・松木玖生とインサイドハーフ（IH）を組む形でスタートした彼だが、最前線の染野唯月（東京V）と近い位置に上がることが多く、ポジションはほぼセカンドトップ。「玖生はチームでやってる時も落ちながらプレーしてくれるので、自分は高い位置を取りながらやりました」と本人も言う。
そうなれば、自ずとFC東京の時のようにゴール前へ出ていくシーンが増える。藤田譲瑠チマ（シントトロイデン）からのスルーパスを受けて反転シュートした開始6分の決定機を皮切りに、前半だけで4本のシュートを打ちに行き、今季J1・4戦4発の好調ぶりを色濃く示した。
