【川崎・鬼木監督が改めて求めるフロンターレらしさとは(2)】今季、口にしてきた「覚悟を決めた」への想い。「長く話してしまいました」と苦笑いするほどに丁寧に紡いだ言葉の画像
川崎フロンターレの鬼木達監督。沖縄キャンプで選手とコミュニケーションを取る姿がよく見られた 撮影:中地拓也

 30日にU等々力でのJ1リーグ第5節を控える川崎フロンターレ鬼木達監督。多摩川クラシコを2日後に控えた中で、指揮官は“フロンターレらしさ”とは何かについて熱く説明する。

 そして、それを求める覚悟を決めた、とも、

 実はこの「覚悟を決める」という言葉も、鬼木監督が今季ここまで何度か口にしているものでもある。それについての心境とはどのようなものなのか。そして、どういう種類のものなのか。それについて聞くと、その最後に「長く話してしまいました」と苦笑いするほどに丁寧に言葉を紡いだ。

「今はサッカー関しても情報社会だと思うんですね。映像でもいろんな各国のリーグを見れますし、日本の中でもいろんな議論もされていると思いますし。ただ、自分たちがそういうものに振り回されるのではなくて、やっぱり自分たちの信じた道というか、それでやっぱりいろんなものを切り開いていく。

 先ほどトレンドって話もしましたけども、その重要な部分はもちろん追いながらも、ただ、いろんなものに流されるのではなくて、どうやって自分たちがこの川崎フロンターレっていうものを作り上げてきたのか。また、そういう(アイデンティティがある)チームに入ってきた選手も川崎フロンターレのこういうものが好きで入ってきたりとか、こういうものを学びたくて入ってきたとか(がある)。また、アカデミーの選手たちも自分たちトップチームの姿を見て、こういうサッカーを目指して、アカデミーのサッカーに取り組んでいるんだと。そういう模範・指針になっていかなきゃいけない」

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