■「試合の中でいかに柔軟にできるか」
佐藤はそれを率先してやるべき存在。まだブレーメンではドイツ・ブンデスリーガ1部デビューを果たせたわけではないが、日々のトレーニングを通してそのレベルを体感している経験値を前面に押し出すことが肝要なのだ。
「チームとしての提示されているところはありますけど、それプラスアルファ、個人個人のアイディアが出せれば、コンビネーションも生まれてくる。試合の中でいかに柔軟にできるかが大事ですね」と言う彼には、25日の次戦・U-23ウクライナ戦(北九州)で違いを見せてもらうしかない。
内野貴史(デュッセルドルフ)も含め、数少ない欧州組の面々には積み重ねてきたものを存分に発揮してほしいところ。それが大岩ジャパンの大きな力になるはず。最終予選突破の機運を高めるべく、次こそは凄まじい熱量とアグレッシブさのある若き日本の戦いぶりを示してほしい。
(取材・文/元川悦子)