■キャプテンの「アームバンド義務化」の狙い

 脳振とうによる交代枠追加は、これまで希望する協会が「試験導入」を実施してきた(日本サッカー協会もそのひとつだった)が、正式にルールとして採用することになった。ただ、義務付けられるわけではなく、それぞれの大会規定に盛り込むことができるという形での採用である。IFABは、混乱を避けるために、その実施手順(プロトコル)を明確化するとしている。

 キャプテンのアームバンドを義務化したのは、今年も「試験導入」が認められ、来年以降に採用が予想されている新ルール案、「判定への質問など、主審に近づくことが許されるのは、キャプテンに限られる」というものへの準備段階のように思える。これまでは一切、認められなかった主審へのアプローチをキャプテンに限り認めることで、複数人で主審を取り囲むなどの、みにくい行為をなくそうというのが、新ルール案の狙いである。

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