3月17日、鹿島アントラーズが9年ぶりという歴史的な勝利を手にした。川崎フロンターレを相手に2-1で逆転勝利したのだ。
直近8シーズンで0勝4分8敗という苦しい歴史に終止符を打った。前半に先制点を許しながら、後半立ち上がりに連続得点。今季2勝目を手にした。
ランコ・ポポヴィッチ監督は「本当にチーム全員で勝ち取った勝利」と試合後に選手を誇ったが、さらに「Jリーグの大きな魅力」と語るものがあった。それは、鹿島と川崎の両チームのサポーターが作り出した空気に対してのものである。
その気持ちをより大きくしたのが前節、アウェイで迎えた町田ゼルビアと対戦である。その際、「我々はサポーターの皆さんにアウェイであれだけ素晴らしい雰囲気を作ってもらった、大声援を送ってもらったにも関わらず、鹿島のレベルでプレーできなかったと。我々の全てを出し切れなかったという意味で、サポーターに我々は借りを作ったよっていう話を選手たちにしました」と振り返る。このアウェイゲームで鹿島は0-1の完封負けしてしまったからこそ、この試合に懸ける思いがあった。